ポルノグラフィティと僕
Twitterのプロフィールで「ポルノグラフィティ中心アカウント」とか書いているわりに、実際のツイートは本当にただのつぶやきというか、Twitter本来の使い方に則った更新ばかりなので、ポルノファンらしく、その出会いについて話してみようかなあと。
中学生のヒノキ少年。
当時はテレビ観てて気になった曲をメモしておいて、TSUTAYAに行ってはCDをまとめてレンタルして聴く、というスタイルで音楽をたしなんでいた。
そんな聴き方なので、特に好きなミュージシャンがいたわけではない。
それでも好きなミュージシャンが欲しかった当時のヒノキ少年。なんか大人っぽいと思ってたんですよね。
EXILEの『EXIT』が当時すごく好きで、「ぼく、EXILEが好きかも!」と思っていろいろ触れてみたけれど『EXIT』以外にハマった曲はなく。余談ですけど『女王の教室』めっちゃ面白かったですよね。
そんなある日、Mステ見てたら「おっ」って思える曲に出会ったんですよ。
それが『ジョバイロ』。すべての始まり。
後日、いつものようにメモを持ってTSUTAYAに行ったら、ジョバイロのCDが棚に並んでるのを見かけたんですよね。
メモの借りたいCDリストにジョバイロは書いてなかったんだけれど、「この曲、良かった気がする…」って感想が頭には残っていたので、ついでに借りた。おかんのお金やしなーって思って。
それからはジョバイロをヘビロテする日々。
ほかにどんなCDを一緒に借りていたのかまったく思い出せない。
ちなみに、とても失礼な話ではあるが、当時のヒノキ少年はカップリング曲を軽視していた。本当に失礼。シングルが偉いと思っていた。
『DON'T CALL ME CRAZY』も『Free and Freedom』も全ッ然聴いてなかったもんね(ドンクレはカップリングじゃないが)。本当に失礼。愚か。少年め。今ではカップリング曲もアルバム曲も好きな曲がたくさんございます。
んで、ポルノグラフィティをおかんが普段聴いてたことに気づいた少年。
EXILEのときと同じように、ほかの曲にも興味を持ちました。手を出したのはRED'SとBLUE'S。
ここではじめて、『アゲハ蝶』や『メリッサ』がポルノの曲であることを知った。
さすがに曲自体は聴いたことがあるものが多かった。
どんどんのめりこんでいくヒノキ少年。
その年のクリスマス。ミドリ電化に、家族でクリスマスプレゼントを買いに自転車で向かってる最中に、アポロを口ずさんでたんですよ、わたくし。
するとビックリ。いつのまにやら歌詞をすべて覚えてしまっていました。
「覚えようとせずして歌えてしまった…これもうポルノ好きやん僕…」ということで、2005年12月25日は、俺にとって『ヒノキがポルノファンになった日』となりました。
ポルノファン・ヒノキの誕生日。
今年でファン歴16年かあ。人生の半分以上ポルノと共にあるやん…。
今になって考えてみると、『ジョバイロ』っていわゆる”ポルノらしさ”を固めたような曲なので、そりゃあほかの曲も気に入るよねって、腑に落ちる。
憧れの『好きなミュージシャン』を手に入れたヒノキ少年。
暇さえあればポルノについてインターネットで調べた。
公式の『StaffReport』を可能な限りさかのぼった。
『うたまっぷ』で歌詞を見て『ラスト オブ ヒーロー』に興味を持った。
ちょうどファンになりたての時期に、NHKで因島凱旋ライヴを観て『Let's go to the answer』の歌詞に衝撃を受けた。
一人称を”わし”にするとクラスメイトから「じじくさいからやめえ」と注意された。
生まれて初めて買ったCDは『ハネウマライダー』。
生まれて初めて行ったライヴは『OPEN MUSIC CABINET』。
生まれて初めて入会したファンクラブは『loveup!』。
「受験勉強しないと…」って思って『ポルノグラフィティがやってきた』のチケットすら応募しなかったのは、我ながら当時はまじめすぎたなと反省している。
高校生になって初めてポルノが好きな友達ができた。
TOKIOの番組に出てた志田未来が、ポルノが好きって話をしていて(グッズのつなぎを
もらっていた)、親近感を感じた。
『Sheep』に自分を重ねて告白した結果、生まれて初めてできた彼女(志田未来似)とは何度もポルノのライヴに足を運んだ。
彼女はそこまでポルノが好きだってわけではなかったのにねえ。よく付き合ってくれたもんだ。ありがとうございます。
『Rainbow』に背中を押されて受験勉強に励んで入学した大学では、軽音部に所属。ライヴでミュージック・アワーをコピーして、観客に変な踊りをやってもらったっけな。
深夜バイトのために『2012Spark』が披露されるMステをリアタイできなかったのが悔しかった。
失恋を初めて経験して、飽きもせず聴いていた『サウダージ』の聞こえ方が変わった。まるで違う歌のようだった。
新卒で入った会社。
「この仕事をあと何十年かあ。やってられんな…」なんて考えてたときにリリースされた『THE DAY』を聴いて、仕事を辞める意志を固めた。
転職先の最終面接前日にモンバス行って日焼けした。
一人暮らしを始めることになって、銀行で何やら手続きをする待ち時間に、公開されたての『Zombies are standing out』のMVを観て拳を握りしめて興奮した。
『神VS神』で2度目の東京ドームライヴ。
『愛と青春の日々』では会場がとてつもなく広く感じていたが、今回は”いつも通り”という感覚があった。
メンバーもそんな話をしていたので、同じ空気を共有しているようで、とても嬉しかった。
本編最後。MCからの『VS』、そして大サビの明転と『~プッシュプレイ』で号泣した。
普段、曲が良くて泣くことはほとんどないんだけれど、このときばかりはポルノグラフィティが歩んできた歴史を感じてしまって。その重みに感動した。
『REUNION』は配信を友達と観た。あらゆる演出から”誰をも楽しませるぞ”という気概を受け取った。劇場上映も楽しみにしている。
中学生以降の人生を振り返ると、必ずどこかにポルノがいる。
頑張りどころでは背中を押してくれるし、悲しいときには寄り添ってくれる。楽しい気持ちを増幅してくれることもあれば、いつだってただそこにいてくれる。
これからの活動も楽しみだ。旅路の果てまでついてくよ。
それでは聴いてください。『愛が呼ぶほうへ』