ODDTAXIに思いもよらない景色へ連れていかれた
先週の日曜日。
マンダロリアン観てたらディズニープラスが不調を訴えたため、仕方なく違うの観るか、と手を出したのが、この6月まで放送していたアニメ『ODDTAXI(オッドタクシー)』。
佐久間(宣行)のTwitterで知り、実家に帰ったときに弟も面白かったと言っていたので、気になっていたからちょうどよかった。
ちょいと調べてみたら、地上波では東京でしかやってなかったのね。そら知らんわ。
最近仕事が忙しかったが、一週間足らずで完走した。全13話という手軽さも魅力。
ストーリーについては前情報一切なしで手を付けた第一話。
「偏屈なタクシードライバーが個性的な乗客たちと愉快なやりとりを繰り広げる一話完結型のゆるゆるコメディ」だと思って観てたら、そんなことなかった。
ヘヴィな背景持つ人々の群像劇。
点と点がつながり線になる衝撃。
転がるストーリー。
どうなるの?ミステリー。
東京の闇と人のエゴをポップなキャラデザで包み込んだ"からし入り罰シュークリーム"みたいなアニメ。実写だと刺激が強くって映倫引っかかっちゃうよ…。
なんて思ってたら、そのキャラデザもただの演出にとどまらず。
違和感は感じていた。ぱっと見は『BEASTARS』や『BNA』、『かいけつゾロリ』的な世界観なのかなと。その割にはあまりに”名前が普通”。
だって、セイウチ(主人公)の名前が「小戸川宏(おどかわひろし)」だぜ??セイウチだったら「関口」とか、アルパカなら「有川白皇(あるかわはくおう)」とか、サルの「皆川猿時」とか、ありがちなのは、モチーフの動物になぞらえた名前を付けるパターンじゃないですか。
だから、『ODDTAXI』は『おやすみプンプン』と同じ演出を取り入れていると思ってたんだがなあ…。良い意味で裏切られた。演出が本筋にも効果的に絡んでいるのはとても好きなポイント。
思い返してみると、1話から登場しているキャラクターの名前がありがち風だったのに引っかかっていたのかもな・・・(カバの樺沢、ゴリラの剛力、アルパカの白川)。
そんな物語のキモがおいしいのはもちろんだが、ツマも美味。
会話のテンポとボケツッコミが小気味良い。
そんな人出てんの!?っていう謎キャスト。
矢野のラップにゴンフィンガー。
野郎ども!バックできない面白さ、観てみな!